虚しいだけの関係

第4話

「リリちゃん、ありがと・・・」





そういってお礼を言ってくるのは私の幼馴染の藤井日向(ふじい ひなた)だ。





「ううん、もう眠れそう?」




そう聞くと、眠たそうに目をこすりながら、「うん」といった。




彼の手を引き、ベッドまで連れて行き、眠ったことを確認し、私は小さな声で「おやすみ」といい、外に出た。








彼の住むマンションから、私の家までは繁華街を通るのが一番近い。夜は少し治安が悪いため、怖いけれどしょうがない。




少し冷える肌をさすりながら、手のひらに息を吐いた。




「さむ・・・」




私の名前は佐々木凜々花(ささき りりか)。





私と日向は高校1年生だ。

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