「珍しいですね、師匠が甲子園に誘ってくださるなんて」

「くそー、あのインチキ占い師め！

　おつりのおさつをチケットと間違えやがって・・・

　ライラライ、

　そのチケット高いねんからありがたく思えよ！」

「はあ・・・

　でも師匠これそんないい席ちゃいまっせ？」

「くそー、あのインチキ占い師、もっといい席取っとけよ・・・」

「師匠そのさっきからでてくるインチキ占い師って何ですか？」

「うるさい、お前には関係ない！くそー、ライラライ今日はおもいっきりはっちゃけるぞ」

「はい、師匠準備は出来てます」

「ほな、いざ甲子園へ

　っておい、

　なんでお前横浜のユニフォーム着とるねん？」

「あっ、僕、三浦投手の後輩です」

「えっ、お前奈良か？」

「はい、奈良出身ですよ」

「そんなことより、その格好で阪神ファンのど真ん中に行ったら殺されるで」

「えっ、また殺されるんですか？

　今月何回も死んでますけど・・・」

「あほ、今度はドッキリちゃうわ」

「へぇー、ガチですか？」

「お前、軽いのう・・・」

「えへへ」

「ほめてないわ！何照れとんねん・・・」

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