第9話
正直、女の子の友達も、数人しかいなく。
「いやいや、山崎さんが謝ることじゃないからっ。」
山本君は両手を左右に振り、慌てて私に謝ってきた。
焦った顔の山本君は、落ち着かせるように息をゆっくり吐いた。
サッカーをしているような山本君は、どちらかというと爽やかでかっこよく、太陽がよく似合いそうな人で。
「いきなりで驚くかもしれないけど、俺、山崎さんのことすごく気になってて」
気になってて?
「よかったら友達からでも·····」
友達からでも··········。
ようやく、今の状況が分かった。
私に告白するために、宮崎君に私を呼び出してもらった。
今、初めて告白されているというのに、私は意外にも冷静だった。異性に好かれる·····というものはイヤではなく、嬉しいことだと思った。
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