第56話
待っててってここで?
改札の近くだし、人が行き来するのに。
携帯を耳に当てた男は、
どこかに電話をしている様子で。
「···もしもし、聖か、見つかった。···ああ、マジ···え?」
その時、男は私の体をみた。
顔ではなく、首から下の方を。
「いや、そんな外傷は···。ああ、とりあえず事務所連れて行こうか?。ああ、うん、分かった」
男は耳から携帯を外し、それを私に差し出してきた。
差し出してくる意味がわからず、首を傾げると、「聖が変わってくれって」と、茶髪パーマの男が言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます