秘密

第46話

「送るわ」


あれから30分ほど経ってから、私は倉庫を出ることを許されたらしい。



あの後、晃貴が出ていってから直ぐに徹が部屋に入ってきた。乱れた姿の私を見て、徹は顔をしかめた後、「服持ってこさせる」と、再び扉をしめた。



下着は破られていないから、着ることは出来るけれど、破られて、ボタンがないシャツはどうすることも出来ない。




「これで我慢してくれ」


また戻ってきた徹は新品か、古着か分からないけど、似たようなシャツを持ってきて。



「着たら送るわ」



そう言って、扉をしめた。

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