第67話

「私と一緒だから」


「一緒なのか?」


薫は驚いたように口を開く。




「あ、そういう意味じゃなくて、私8月8日だから。同じ数字揃ってるの一緒だなあって」


「ああ、そういう事な」



顔は見えないのに、何となく薫が笑ったのが分かった。




「じゃあその日だな」


「その日?」


「どっかバイクで連れてってやるよ。その頃にはもう免許取れてるだろうし。どこがいいか決めとけよ」



私の誕生日に?

好きなところへ連れていってくれるらしい薫。

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