第52話

まさか昼休みに薫と一緒に弁当を食べるとは思わなかった。お弁当の蓋を開けると、そこには薫が好きな唐揚げがメインで入っていた。




「薫はいつもここで?」


「なにが?」



私はまだ3口ほどだと言うのに、もう半分ほど弁当の中身がない薫に驚く。



「食べてるの」


「いや、いつも教室」


「誰かと?」


「そうだな」


それって···。



「良かったの?食べる約束してたんじゃ···」


いつも誰かとお昼を食べているらしい。

今日は良かったの?

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