第40話

数秒先の「橋本家」のインターホンを押す。



「あらあ、明日香ちゃんじゃないの」



優しい笑顔をした満子さん。薫の祖母である人。

満子さんは「わざわざありがとねぇ」と、タッパーを差し出しお礼を言う私にまた笑顔を向ける。



「とても美味しかったです」


「そうでしょ〜、これ、薫も好きなのよ」



それを聞いて納得している自分がいた。あんにも大きな体に男らしい薫。野菜よりも肉がいいと言いそうな風貌をしている。



「そうなんですか。薫君はバイトへ?」



ただ何となく聞いた。

だけども満子さんの顔色が嬉しそうに瞳を輝かせて。



「薫と仲良くなったの?」


と、先程よりも大きな声を出す満子さん。

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