第8話

⋯⋯⋯、と、


言葉が出ない私は、一瞬、時が止まったような気がして。



『⋯陽向、聞こえてる?』



聞こえてる。

聞こえてるけど。



生理?


生理来てる?って、聞かれることは、そういうことでしょ?


だって、でも、だって。



呆然、としてしまう私は、「⋯あたし、もともと、不順⋯で」と、医者である世那に告げる。



『どれぐらい不順?』


「2ヶ月、開く時も、あるぐらい⋯」


『今回、どれぐらい来てないの?』



今回⋯。



「あ、不順だから⋯あんまり、日付とか、気にしてなくて⋯」


『じゃあ、ちょっと調べた方がいいかも』

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