第40話

「やっちゃんって引越してばっかりやけど、お父さんって・・・」


「なに?」


「水戸黄門?」


「なんでやねん!あれ?でも、もしかして・・・ってなんでやねん」


「違うんや?」


「違うわ、誰がかざぐるまの弥七やねん」


「あっ、うっかり八兵衛の八七か」


「誰がうっかり八兵衛の八七やねん、誰がうっかり八兵衛の八七やねん!

てゆうか誰やねんうっかり八兵衛の八七って、どっちやねん!

八と七入ってるからややこしいねん!」


「うひゃひゃ」


「うひゃひゃやないわ!

うちの親父は放浪画家です」


「あっ、それで芸術の都パリに来たのか岬くん・・・」


「誰が岬くんやねん、誰が岬くんやねん!

てゆうかその名前は言っちゃダメです・・・



オマージュですよ・・・」


「やっちゃん誰にしゃべってんの?」


「いや、こっちの話です・・・」

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