第37話

「今やからゆうけど小学校ん時、たぶんやっちゃんのことたぶん好きやってん・・・」


「なんやたぶん多いなー」


「まー、幼かったからねー、好きとかよく分からんかってん・・・」


「で、今は?」


「今は、たぶん・・・

たぶんやけど好き・・・

たぶんやで。」


「たぶんが増えてるやん!

俺は今、奈菜香のこと好きやで・・・

たぶん・・・」


「たぶんかい!」


「せやから、たぶん俺と付き合ってください・・・」


「はい、たぶん付き合います、たぶん・・・」


「あっはははは、奈菜香とおるとおもろいわ」


「うちも・・・

なんかやっちゃんといると自然になれるねん・・・」


「ホンマやなー、たぶん運命やなーたぶん・・・」


「うちのたぶんをとるな、もう・・・」


「奈菜香、好きやで・・・たぶん」


「うちも・・・

 たぶん・・・」

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