第17話
バタンッ
幹部メンバーが部屋から出て行ったことを確認し、私は部屋のある一角に隠されたボタンを押す。
「これが隠し部屋に繋がるボタンになるのは、便利だなぁ」
隠された扉を開けて、階段を下りる。
――ピピっ、パスワードヲニュウリョクシテクダサイ
えーっと、パスワードなんだっけー?
あーと、あれだ。
ピッピッピッ
――ニュウリョクガカンリョウシマシタ
煌としての隠れ部屋だ。香澄として変装する服は私の家にあるんだよね。一応、同一人物だってバレないようにね。
ここが他の幹部たちにバレたら大変だけど。まぁ、その時はその時だよね。
私は、闇來よりリーダーの組織のメンバーとしているほうが大切だからね。
全部あいつを見つけるためなんだから。
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