第14話
「ひっ!おっ俺は幹部と総長の居場所知らないんです!だから見逃し…ガハッ」
慌てたように弁解する男に律が素早く膝蹴りを入れた。
「知らないのに知ったような口きいて調子のんじゃねぇよ。しかも居場所さえ知らない部下とか。雑魚にもほどがある」
いやー、いつもの律とは大違い。
っと言っても、律の言ってる通りさっきから何人殴って尋問しても居場所を知らないとかいうやつばっかり。
そもそも黒狼の総長サマと幹部は居場所を部下に伝えないのか。
「爽、黒狼のアジトはここで間違いないんだよな」
「あぁ。間違いはないはずなんだが…」
「ってことは、ここのやつらは情報を何一つ伝えられていない捨て駒ってやつだな」
捨て駒ってことは、ここに私たちが来るのを知っていたのか。情報が漏れたのか、あるいは内通者って線もあるが。
今はそこまで考えている時間はないな。
「お前ら、ここにいるやつらは捨て駒だ。どれだけ尋問したって情報を何一つつかめない」
ピタッと喧嘩が止まり、あたりが静かになった。
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