待ち伏せ

第84話

午後から人が変わったかのように吹っ切れた。


ひたすらパソコンとにらめっこしキーボードを打ち続けた。


周りからはとても驚かれたらしい。



「先輩。蓮沼さんたちの法律事務所に行きませんか?」


「法律事務所に?え?どうして?」


「心に決めたことを伝えに行くんでしょ?」


「成美………」


「私もついでに藤原さんに会いたいし?」



て、ついでか。


でもありがとう。成美。きっかけを作ってくれて。



「行こうか。ちょうど終わったし」



書類を引き出しにしまい帰り支度をした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る