1章

26歳独身

第1話

「宇田川さん。この企画お願いできるかしら?」


「はい。任せてください」



セミロングのかっこいい女編集長から企画書を手渡しされる。




編集長は私が入社してから憧れの人で私もいつか編集長みたいにかっこいい女になりたいと思っている。




高身長でスレンダーな体型なのに3人の子供に恵まれてキャリアーウーマン。


羨ましい。


私なんて結婚のけの言葉すらない。



私は宇田川 胡桃。(うだがわ くるみ)


今年で27歳になってしまう。


三十路の仲間入り。


結婚どころか付き合っている人もいない。


最後に付き合っていたのは大学生の時。


好きでもない相手と付き合えばそりゃあ長続きするはずがない。


元カレにしまいには何を考えてるかわからないという理由で振られる始末。


まあ、私も次第に好きかもわからず付き合っていたから向こうから切り出してくれて大助かりだったけど。

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