プロローグ

*****

第3話


相棒と逃げた先で出会ったのは、深い深い漆黒

手を差し伸べてくれたのは、この街の支配者。


誰からも夜叉だと恐れられる彼の指先は、涙を優しく拭ってくれた。

あの時から、全てが始まった。


囚われたと気付いた時にはもう逃げられない程に私の中に侵食していた。


貴方の為ならばこの命も捧げよう。

私にはもう差し出す物は何一つ残っていない。

貴方に囚われたままこの身の全てを差し出してしまったのだから。


黒に魅せられ、黒に囚われた私は、もうここから抜け出せない。

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