第114話
翡翠さんが琥珀ちゃんを大切に隠し守って来た気持ちが良く分かる。
俺も4つ下の妹を、箱に入れて隠して置きたいぐらいだし。
ま、そこまで行くと、嫌われるからね?
さすがに出来ないけど。
それ程、妹が可愛いって話。
琥珀ちゃんと世間話をしながら、目的地のカラオケBOXに向かう。
どうしてそんな所に向かってるのかと言うと・・・。
妹と妹の恋する相手が、カラオケに行くと言う情報が入ったからだ。
母親いわく、隣の男子校の生徒会との親睦会らしい。
妹は生徒会で書記をしている。
恋する相手も男子校の生徒会長だそうな。
2歳年上の男に恋をした妹。
何が、親睦会だ。
こんな正月明けに親睦を深める理由が分からない。
眉間に自然とシワが寄る。
「ここかな?」
琥珀ちゃんは看板を見上げて立ち止まる。
俺もそれにつられて見上げてポケットに忍ばせていたメモ用紙と見比べる。
「うん、そうだね?」
琥珀ちゃんに微笑んでから、キッと店内に鋭い視線を向ける。
「何時からなの?」
と聞かれ、
「16時半集合らしい。」
俺の話を聞いて、琥珀ちゃんはポケットから携帯電話を取り出すと時間を確認する。
「まだ、30分あるね?お店の前で待ってるとすぐばれちゃうから、カウンターと反対側にある待合席で待たせて貰う?」
「そうだね?そうしようか?今日カウンターには知り合いが入ってるから、ばれない様に隣の部屋に案内して貰う事になってるんだ。」
そう、手回しはした。
バレない様に、妹とその相手を観察する為に。
こんな事やってるなんて、バレたら口を聞いて貰えなくなりそうだし、念には念をいれなきゃね。
琥珀ちゃんと俺は、カラオケ店に潜入する。
カウンターに居た奴が俺の姿を見るなり、親指を立てて笑顔を見せた。
良し、通路側に背を向けて待合席に座ろう。
ミッションスタートだ!
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