第90話
蛍がどうして、私に土下座してるか分からない。
「俺⋯、あん、中に⋯いた⋯」
蛍の言っていることが理解できなかった。
あの中?
あの中って何⋯?
「ごめん⋯!!」
「やめて⋯」
「悪かった⋯!!!」
「―――っ、やめてよ!!!」
今の、状況が、理解出来ない。
さっき、蛍はなんて言った?
あの中に、いた?
思い出すのは、闇に溶け込むような色の、大きな車。何人か分からない男達。
何言ってるの?
ふざけてるの?
私を笑かそうとしているの?
その時、ベットの上に置いたままの蛍のスマホが、ピコンと音を鳴らしながら画面が明るくなり。
また、2回目のピコンという音がなり。
戸惑いながら⋯そのスマホに視線を向けた⋯。
私は、その画面を見て、目を見開くのが分かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます