第10話
アリスは、どんな思いで再びこの地に降り立ったのだろうか?
それを考えるだけで胸が痛くなる。
だけど、今度こそは守ってみせるよ?
私はもうあの頃の幼い私じゃないから。
アリスの横顔に決意を誓う。
あの頃の様に、貴女を傷付けさせたりしない。
アリス、今もあの頃も、私は貴女が大好きだよ。
ブロンドの髪に、薄いブラウンの瞳の異国のお人形の様な女の子。
それが私がアリスを初めて見た時の印象。
高校受験のあの日、隣の席になったアリスを一目で好きになった。
もちろん、私はレズではないが。
元々可愛いモノが好きな私は、お人形の様なアリスを気に入ってしまったんだ。
無償で守ってあげたくなる様なアリスは、本当は心も喧嘩も強い女の子だった。
そのギャップが、なんとも言えないほど良い。
思いきって話しかけた私は、見た目からは想像も出来ないほど、彼女がさばさばとした性格で男前だと知る。
あの日から、アリスは私にかかせない親友となった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます