第6話

はい、皆さん初めまして、神崎瑠璃(カンザキルリ)15歳です。





胸元まである茶髪ロングの髪は、裾をお嬢様カール。




ママ譲りのクリクリの愛らしい瞳。




パパ譲りの綺麗な顔立ち。




正直引き継いじゃいました。




おかげでモテます。




何気に人気者です。




友達も多いです。





が・・・・・それを鼻にかけるつもりなど毛頭ございません。







私は清く正しくギャルやってます。












ピンクラインの入った白いセーラーに、プリーツの多い可愛らしいフレアスカート。




もちろん、スカートもセーラーも丈は短めに着崩しますけどね?一応ギャルなんで。




でも、この制服が着たくて、このお嬢様学校を受験しました。





目の前には、大きくそびえ立つレンガ作りの校門。





そうなんです。





今日は入学式なんだよね。





同じ目的の学生に混じって門を潜ります。




私立城南マリアーヌ高校。




それが瑠璃が今日から通う自主性と品格を重んじるお嬢様高校。





学生鞄を両手で持って記念すべき第一歩を踏み出した時、後方から声が聞こえた。







「るぅちゃん、ちょっと待ってぇ。」



可愛らしい声。




振り向くとそこには、何故か注目の的になってる我が両親。





笑顔で手を振るママと、ママの腰に腕を巻き付けて抱き寄せるパパ。







ゲッ・・・・と思ったのは内緒。




ママ、目立つから止めて!






小さくて童顔で可愛らしいママと、背が高くて超美形のパパ。




2人が並ぶと、周りからいつも注目される。





お似合い過ぎる2人は、常人らしからぬオーラを持ってるからなのです。






ほら、聞こえて来ませんか?ざわめく声が!





「あの人、超カッコイイ。」


「や~ん、あの人、お人形みた~い。」


「お似合いだね。」


「オーラが違うわぁ。」



見惚れる姿と歓喜の声がいつもついて回る2人。





ここに翡翠叔父さんが加わったら、芸能人並の騒ぎになる。








こんな騒ぎになるのが嫌だから、2人を家に残し1人で入学式に来たと言うのに・・・。





追いつかれたんじゃ意味がない。





はぁ・・・・・肩を落として息を吐く。

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