「…可愛いって…」

その言葉に顔をひきつらせていると、俺の手を引き剥がしたイズミが嬉しそうに笑いながら続けた。

「格好いいし、迫力あるし、凶暴だけど…」

一旦言葉を切ったイズミを見つめる。その目は俺の事が大好きだと言っている気がした。

「いつもあたしを守ってくれる、あたしだけの優しい虎でしょ？」

「…優しいとか…、まあ、そうだな。俺の全てはお前のもんだ。一生面倒みてくれよ」

「いいよ」

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