選択
第4話
最近、よく過去を振り返る。
心が千切れるくらい辛い選択をした時のことを。
そんなことをしても
ただ切なくなるだけだとわかっているのに…。
客のいない静かな店内に重い溜め息が響いた。
花が溢れる店内を見回しながら、お客さんが来ればいいのに…と思った。
そしたらせめて、体を動かして頭を空っぽにしておける。
いつも話し相手になってくれるイズミちゃんはいない。
しばらくの間休みをもらいたいと申し訳なさそうに言われてから1ヶ月たっていた。
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