第35話
「もういい。わかった。これ以上あの人のイメージを壊してくれるな。店で顔を合わせた時に笑っちまいそうだ…」
また笑いの発作に襲われながら上げていた手を振る。
「店に来るの?祐樹」
「ああ。歌舞伎町の辺りの店ならどこにでも顔を出してると思うぞ」
「へぇ…」
夜の繁華街にいる祐樹は容易に想像できた。
「…ぴったり…」
その姿を想像してると亮太兄が楽しそうに話しかけてきた。
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