第27話

まだまだ一杯あったけれども、きりがないからこのへんにして。



渋々条件を呑んだあたしは、それから2年間、無事に東京を離れることになった。



そして、二十歳を迎えた9月30日。



大学で知り合った晴香と1年半の短大生活を送り、残る学生時代も来年の3月までの半年をきった。



充実した生活を送りながらも、運命の人には出会えていない。



そこだけに不満を覚えながらも、あたしは慌ただしい生活を送った。

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