第25話

それでも。



友達や家族のいる東京を離れて、あたし1人で生活をしようと思っていた。



それを両親に話したとき、予想していた通りに過保護なパパが猛反対した。



ママは「まさか……、駆け落ち!?」と、目を輝かせながら見当違いのことを口走った。



それについての話し合いは、ウンザリ顔の弟も交えて、一週間も続いた。



そして、



いい加減疲れを感じ始めた一週間後の朝、とうとうパパが根負けしたように折れた。

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