1☆LOVE

誕生日

第3話

「取り敢えず乾杯する?」



運ばれてきたビールのグラスを手に持った晴香(はるか)が、右の頬にえくぼを作りながら言った。



そのえくぼを含めて、晴香は本当に可愛いと思っていたあたしも、その手にビールを持ち上げる。



「何に?」



「それは勿論、ツバサの二十歳の誕生日に!」



「かんぱーい!」とグラスを合わせながら、あたしはフフッと笑みを零した。



今日はあたしの誕生日。

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