第54話
そうしたら、いきなり立ち上がったせいかボートはさっきよりも激しく揺れて、私はバランスを崩してそのまましゅうくんの方に倒れこんでしまった。
しゅうくんも支えようとしてくれてたんだけど、突然だったから支えきれずに私に押し倒されるような形になった。
「ご、ごめん…っ!!」
一瞬の沈黙が流れる。
するとしゅうくんが私の頬に手を滑らせ撫でた。
そして撫でた反対側の頬に触れるようなキスをした。
私は驚いてしゅうくんの上から飛び退いた。
「びっくりした?」
私は必死に首を立てにふった。
「でも俺達恋人同士なんだし、こういうのも慣れていかなきゃね」
しゅうくんはそう言うと少し距離を空いた私を引き寄せてもう一回頬にキスをした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます