第19話
「わー!!りく先輩見てください!すごい!水槽のトンネルですよっ!ほんとに海の中に居るみたい…」
「綺麗だね…!でもあんまり上見て歩くとつまづいちゃうよ」
「大丈夫ですよ~!子供じゃないんだから……わっ!」
私は言われた先からつまづいてしまった。
しかもとっさにりく先輩の腕にしがみついちゃったし…恥ずかしい。
「もー、おっちょこちょいなんだから。…そーいうとこも可愛いけどね」
最後の一言だけ耳元で囁くように言ったりく先輩。
たったの一言で体中が熱くなってドキドキする。
りく先輩の言葉は魔法みたいに私を幸せにしてくれる。
「もうつまづかないようにね」
「はい…」
私が小さく返事をすると、りく先輩は天使のような笑顔を浮かべ、手を繋ぎ直してぎゅっと握ってくれた。
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