2024/11/04 // キャラクターのアイコン化について
というわけで今日も1枚描きました。
https://kakuyomu.jp/users/ken1shiki/news/16818093087986845270
今日は半日かけて「攻殻機動隊SAC2045 Season1」を観ていました。今更感はありますが、Netflix加入をずっと躊躇っていたので、見る機会を逸していました。
先日「ガンダム 復讐のレクイエム」を次男がどうしても観たいというので、Netflixを契約したんですよね。で、どうせなら色々見ようと。で、攻殻機動隊があったので、こりゃ観なくてはと。Season2は明日以降にちまちま観ていく感じになりますが、楽しみです。
攻殻機動隊SACシリーズは、見せ方が本当に上手いんですよね。プロットがあまりにも完成されすぎている。もちろん良い意味で。観終わってから振り返ると「そういうログラインか! なるほど、見える、見えるぞ! 私にも!」ってムスカ状態になるんですが、観ている段階ではそれを感じさせない。で、完璧に整合を取ってくる。すげぇ。神山健治監督、ほんとすごい。尊敬。そもそも「笑い男」のSAC1から異常なクオリティだったしなぁ、シナリオ。
攻殻機動隊(特にSAC)で学んだことの一つに、キャラクターのアイコン化というのがあります。簡単に言えば「一目でどのキャラかわかる」というアニメ的なアイコンと、「一行でどのキャラのことかわかる」という文脈的なアイコンです。これが出来ないキャラは「ボケてる」。小説でもそうだと思ってます。アニメだと絵で見分けがつかないキャラクターって基本的に出ないじゃないですか。小説だともっと情報量が減る(文字しかないからね)わけだけど、そのなかで「え、これ誰? どっち?」ってなったらそれだけで読者の読書力リソース的な物を消費しちゃいます。なので、明確に書き分ける必要があるというわけです。
一番分かりやすいのが「一人称」でしょう。「私」「僕」「俺」「あたし」……。でもそれだけだとキャラクターとして弱いし、出せる人数も限られる。そこで登場するのが「口調」だったりしますが、正直これだけで書き分けしてる(しようとしてる)作品は少ないわけじゃないと思います。
「このキャラならこのシーンでこう動く・発言する」っていうのが作者・読者間でコンセンサスを得たものになっていないと、なかなか共感されないんじゃないかなと思います。説得力ってやつですね。その説得力を発生させるために必要なのが、アイコン化という作業じゃないかなと。
アイコン化して、そこからブレないように情報を補足していくことで、キャラクターのペルソナができますね(←市場分析とかによく使うやつです)。ペルソナさえできてしまえば、あとはシチュエーションにそれを置いて、どう動くかをシミュレーションすれば良い。生きたキャラクターを作る上では、このアイコン化は必須じゃないかなと思う次第です。
文章展開に行き詰まる時って、私の経験的には、キャラクターができていない時だと思っています。キャラクターができてさえいれば、(作者が
どうせならキャラクターを脳内から飛び出して、文章の中でも元気に動かしたいじゃないですか。生き生きと。そのためにもキャラクターのコアになる部分をしっかりアイコン化しておくってのは無駄にならないと思います。
「このキャラはこうこうこういうキャラです」って一言で言い表すというね。
まぁ、損はしないと思うので、騙されたと思ってやってみてください(゚∀゚)
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