2024/10/19 // 文字のチョイスについて

絵を描きたーい。

と書いて思い出した。


「絵」を「く」という表現、ワタシらからしたら当たり前なのだけど、創作界隈ではない人にとっては「絵」を「く」と書いても何の違和感もないようなんですよね。


私にしてみればそういう表現は見るだけで「ぞわぞわ」します。


「そういう」で思い出しましたけど、これを「そうゆう」って書く人もそれなりの頻度でいますよね。ワタシ的にはNGです。「あ、この程度の人ね」ってなってしまいます。百年の恋も……というやつです。「そおゆう」は論外です。小学生からやりなおせ。


同じく「~って言ってる」を「~ってゆってる」って書く人もNGですね。


日本語は正しく使いたいものです。


とはいえ、日本語に限らず言語は変わります。

私は大学での専攻が言語学でした。言語史ももちろんやっています(*形態論や語形論、意味論に統語論も一応それなりには勉強しましたが、所詮学部生なので「人よりチョットワカル」程度ですけどね)。

私は英語だったので、それこそインド=ヨーロッパ語族が~から始まっているわけですが、英語は驚くべき速度で驚くべき変遷を遂げ、更にアメリカに渡ることでまた別系統に変わって……となっています。わずか数百年の歴史しかない米国内ですら(しかも地方によって異なる)変化をしているわけです。


なので、日本語も変わっていってしかるべきという立場なものですから、ワタシ(アラフィフ)が思う日本語と、十代の思う日本語が違うってことも当然考慮しなくてはなりません。誤用も定着すればそれがとなるものです。個人的には頭を抱えたくなったりもしますけど、まぁ、それはそれで、仕方ないのかなと。言語は生き物と同じですから。発話者の数だけ新陳代謝していくようなものです。


でも、「小説を書く」人たちには極力「今の」に従って頑張ってもらいたいものです。と、個人的には思う次第です。あくまで個人的な感想なのですが、小説読ませていただいている際に「ってゆって」とか見かけると「がーん」って感じでショックを受けて先を読めなくなる恐れがありますのです。私は(読む際には)文字とか語彙へのこだわりがかなり強いため、誤用(誤字は許す)があるとすごく気になっちゃうのです……。


そういうお前の小説はどうかって?

知りませんがな。読んだ人が判断すればよろしい。

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