第46話
そう言って布団にくるまっている俺の体を揺り動かす
「うーん…勘弁してくれよ…えい!」
「え!?――キャッ!」
ポスンと音をさせて俺のベッドに倒れ込んだ陽南を布団に入れる
「ちょっと、夏輝!?」
「陽南、あったけー」
布団から出ようと抵抗する陽南の体をギュッと抱きしめる
鼻孔をくすぐる陽南の香りに胸がキュッとなる
―――いつになったら…この温もりを本当に手に入れることができるのだろう
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