離れない
第14話
「……未紗、何度来ても俺の気持ちは変わらな――」
『遅刻しちゃうよ?夏輝!行こ?』
「…未紗…」
出るのは溜め息ばかり…
陽南への長い間の想いを断ち切るように、俺を好きだと告白してくれた目の前の彼女――立花 未紗と付き合い始めたのは、夏前だった
けれど、そんなことで陽南を想う気持ちが忘れられるはずがなかった
俺は最低な男になってしまったんだ
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