残酷な男
第261話
コウキに連れられるまま歩くモール内にある大きな時計が、夜の7時を指していた。
「どうする?夕飯」
コウキが同じくその時計に目を向けて、聞いてきた。
「うん…」
正直、さっきポップコーンを食べたばかりだからか、あんまりお腹は空いていなかった。
「コウキは?なに食べたい?」
でも、できるだけコウキと長く一緒にいたい。
「コウキに合わせるよ」
そう言ったあたしに、コウキが思いもかけない提案をした。
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