第240話

「今日、マナ、誕生日だろ」


「――え?」


誕生日…?


「5月25日…だろ?」


呆けた表情のあたしに不安になったのか、


「あれ?違ったか?…いや、間違いないはずだよな~」


なんて、焦りながらブツブツ呟く。


「…どう…して…?」


そんな話をした覚えはない。


自分自身でさえ忘れていた誕生日を、なんでコウキは知ってるの?

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