第221話

あの屋上の出来事以降、ナナミは特にあたしになにかをすることも、コウキに接触している様子もない。



だけど、それはもしかしたら嵐の前の静けさみたいなものなのかもしれない。


心に余裕がなくなってきているのか、ついそんな風に考えてしまう。


――こういうときの嫌な予感は、よく当たったりするし…。

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