第217話
だって、もう苦しいんだもん。
好きすぎて。
まさか、こんなに好きになるなんて思わなかった。
コウキの優しさに触れれば触れるほど、この苦しみは増していく。
この優しさが、偽りだなんて信じたくない。
ないけど、それが現実。
気つけば、あの日のタクミの言葉が頭の中を支配していた。
コウキが、あたしと付き合うわけ―――。
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