第133話

コウキのこと?


……好き?


「付き合ってるんでしょう?コウキと」


「え…あ、う、うん」


付き合ってる。確かに。それは間違いない……と思う。


コウキに付き合おうって言われて、


だからといって、そこに純粋な想いがあったわけじゃない。


寧ろ、タクミには浮気されっぱなしだったから、タクミよりいい男のコウキと付き合うことで、見返したい、なんていう、優越感にも似た不純な動機が…あったのも事実。

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