第128話
「えっと…なんで鍵が開いてるの…?」
普段は鍵がかかっているはず。
なのに、ナナミはなんの疑問も持たずに、屋上の扉を当然のように開け放した。
「……あたし、これでも一応生徒会の役員だから」
「え?――あ…」
そういえばそうだ。
ナナミは生徒会の会計だった。
「生徒会役員は屋上の鍵も自由に使えるの」
もちろん、それは管理の一貫で、こんな風にプライベートで勝手に使うことは許されないはずだ。
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