第126話

「カレン」


「……なに」


カレンはナナミから視線は外さずにあたしの問いかけに応えている。


「……先生には…適当に言ってくれる?…聖君だから大丈夫だと思うけど…」


「ちょっと、マナ!?」


行く気?そう言いたげなカレンにあたしは曖昧な笑みを溢す。


「大丈夫」


カレンに言いながら、自分に言い聞かせるようにそう呟いた。

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