第124話

隣を歩くときも自然とコウキの手に目がいく。


自分からは絶対繋ぐなんて無理なことだし、考えられない。


それでも繋がれない手が寂しくて、何度もグーパーを繰り返してはハッとする。


なにやってるのって。


だけど……あたしたちのいまのこの関係の中途半端さになぜかイラついているのは確かで。



そんな日々のある日。

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