第107話
「なあ、明日から朝も一緒に行かねぇ?」
帰りの電車の中で、コウキが言った。
「朝?……でも…コウキっていつも遅刻ギリギリじゃん」
今朝だって、学校に来たのはHR始まる直前だった。
「うーん…まあ…確かにな。けど、俺頑張るからさ?」
「マナのためなら」なんて、嘘っぽいセリフ付きで笑ったコウキ。
「だから明日から一緒に。な?」
「……うん。わかった」
とりあえず約束だけはしたけれど、正直無理だと心の中では思っていた。
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