第67話
ゲームセンターで一通り遊んだあと、喉がカラカラに渇いたあたしたちは、
自動販売機でジュースを買って近くのベンチに座った。
あたしは躊躇しながらも、どうにも好奇心には勝てなくて、思い切ってさっき気になったことを聞いてみることにした。
「…ねえ、コウキ」
「ん?なに?」
今、目の前にいるのは…いつものコウキで。
「さっきのことだけど……」
「さっき?さっきって?」
だけどコウキはとぼけているのか、それともわざとなのか、きょとんと首を傾げてあたしを見てくる。
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