第15話
「…へえ…、そうか、そうなんだ」
「なによ、そうだったらどうなのよ」
コウキはニヤリとイヤらしく口の端を上げる。
「じゃあ、今度は俺と付き合わない?」
「――――…はあ?な、なにいきなり」
「いや、だってさ、失恋を癒すには、新しい恋が一番だって言うだろう?マナってさ、顔はけっこう俺好みで可愛いしね」
わけのわからないことを言い出した当の本人はずっとニヤニヤしたまま、
あたしの反応を伺うようにさらに顔を近づけてきた。
―――ホント、軽い男。
あたしと付き合うとか、そんな気もないくせに。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます