第11話

「お互い、大変な役目押し付けられたよな~」


「そう、だね」


緊張する…。喉が渇きすぎて唇がカサカサしてる。


中村君、笑顔はヤバいよ。


「なあなあ、松本って」


そんな声で名前、呼ばないで。


ああ、目も耳もどうにかなっちゃいそう!


「下の名前、なんていうの?」


「…あ、えっと」


――所詮、彼にとってわたしの存在なんてそんなもの。


名前さえもまともに覚えてもらってないんだから。

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