第83話

笑顔で話してはくれてる


だけど、感じる


決して踏み込めないような距離感


夏輝や椎名君のように、簡単に晒してはくれない


もちろん、全てを見せてくれてるわけじゃないにしても


そこに嘘ないし、あくまでも自然体の夏輝達と違って


笑顔なのに―――


そこには壁が存在している


そんな感覚


だけど、それでも彼のこと好きだから、このままじゃいや


少しずつでもその壁の向こう側に行きたい


芹沢君の心に近づきたい

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る