第81話

『あ!陽南ちゃーん』


「あ…」


手を振りながら私の方へ走ってくる椎名君


『陽南ちゃん、会うの久しぶりだね』


「え…あー…そっ…かな」


私の視線は椎名君の後ろから顔を出した芹沢君に自然と向けられた


『あれ以来、全然会えなかったじゃん』


「うん、部活の方、試合が近いから」


これはホント。実はバスケ部員の私


練習試合がもうすぐあるので、けっこう遅くまで練習していて、あまりここへはこれなかった

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