第71話

せっかくアドレスをゲットできても、彼からは何の音沙汰もなし


私から送ってもいいんだけど、彼が相手だとそれも戸惑う…


手に持つ携帯を何度も見つめては溜め息…



「…お前さ…人の部屋に来て溜め息なんかつくなよな。こっちまで暗くなるわ」


夏輝が眉間に皺を寄せて睨む


「だって…」


夏輝がベッドの下にある雑誌を手にした、と思ったらそれを私の頭の上に翳す


え―――?

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