第51話

「う、うん」


もちろん!!いいに決まってる


赤外線通信するときも、手の震えに気づかれないようにするのに必死だった


まさか、彼とメアドを交換することができるなんて思ってもいなかったから



帰り道、何度も彼のアドレスを確認する


夢―――じゃないんだよね?


嬉しくて、嬉しくて、夏輝にその気持ちそのままをメールで送った




…いつもならすぐに返信が来るのに…


なぜか、その日は夜になっても返事が来なかった


そんなことは初めてで、窓から見える夏輝の部屋を覗いてみるけれど


今日はずっと閉まったままで、電気さえ点いていなかった

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