第2話

俺の部屋で男に振られたとキーキーわめいているのは


幼なじみの――相馬 陽南


一ヶ月ほどだけ付き合った相手に、そうそうに浮気されたらしい


そんな陽南の愚痴をただひたすら聞かされる俺―――三谷 夏輝



陽南は振られる度に俺の部屋に来ては、泣いたりわめいたりする



―――…正直、そろそろ勘弁してほしい


陽南は俺も男だってことをすっかり忘れている


いつだって俺はお前を襲えるんだぞ?


――…しないけどな…

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