第2話

イヤだ…イヤだ


イヤに決まってる



だけど…そんなこと簡単には言えない



「……―――言えないよ」


冬夜から視線を外し、ジリジリと焼けるように熱いアスファルトをただ、見つめる



「……じゃあ…いいのかよ、マジで。俺が葉月ちゃんと会っても」


「――――そんなの…知らない」



知らない。冬夜なんか…



葉月ちゃんの気持ち知った上ではっきり断らなかったのは冬夜じゃない



知らない。もう

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